渋谷区恵比寿の子宝・ダイエット相談はマツオ十字堂薬局へ

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日本の知恵・食はいのちを作る大切な福~「いただきます」と「ごちそうさま」~

先日、松尾賢先生が役員をしている薬局の勉強会が、芝パークホテルで行われました。
講師にお招きしたのは、和楽舎の辻川牧子先生。
和楽舎 公式サイト
https://www.tsujikawa.net

 

日本人の文化・知恵・食・商売の心得についてお話して頂きました。

一つ目は、お米づくりと日本人の和の精神に関するお話。
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むかし、「ごはん粒残しちゃダメよ!」としかられた経験はありませんでしたか?
実は、日本中の人がお腹いっぱい白いご飯が食べられるようになったのはつい最近。約50年前です。
それまで、私達が当たり前のように意識する「健康」という概念はなく、
「身を保つ」のが生きるために必要でした。
その、生きる糧「のちの」=おこめ。
最近、糖質制限食や食の欧米化によって、お米を食べない人が増えてきました。
日本の食事の20%はそうでなくても、残飯として捨てられています。
「いただきます。」
毎日沢山の命をいただいて、私たちの命が作られている感謝の気持ちを天地にお伝えするという、日本人特有の自然観の現れ。
それは、
お米は決して、一人では作れなかったから。
それは、一人では食べていけない=生きていけないという事でした。
米という字には、「八十八」という数字がかくれています。
それは、八十八回世話をしないと、お米に出来なかったから。
もし、一粒のごはんがたねになるもみのままで育てられたら・・
来年には400つぶ。
次の年には、144000つぶ。(45はい分のご飯!)
その次の年には、51840000つぶ。(16200ぱい分!!)
そんないのちを皆で支え合っていた文化が、「和」の精神を生んだそうです。
一粒一粒、明日からのいのちを作っているんですね。
そのつながりを感謝する気持ちを忘れないでいたいなと感じました😊
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 二つ目は、江戸の商人がもっていた「働く」事への心得ついて。
人が心から幸せを感じるのはどのような瞬間なのか?

それは人に喜んでもらった時です。

昔、「働く」は「傍楽」と書いたといいます。
自分も楽しく・相手を笑顔に・社会のために。

 

これを昔の人は「三方良し」と言い、最高の粋な生き方としていました。

 

 

江戸時代から明治時代にわたって日本各地で活躍していた、現在の滋賀県にあたる近江の商人が大切にしていた考えです。

 

彼らは、自分たちの利益ばかりを考えるのではなく、ただ人のためになることを行ってきました。

お天道様に恥ずかしくない、良いものを届けたい。

そして、みんなを笑顔にしたい。

 

 

そうして蓄積していった信頼は、やがて彼らに大きな利益をもたらすことになります。

そこで貯まった利益を、今度は学校の建設や橋の建設に無償で使っていき、社会貢献にも大きく貢献したのだそうです。

人に喜んでもらう事を日々、丁寧にしながら、幸せを感じるために、日々食事をしっかりとりながら、たくさんの命をいただいて、人生を全うする。
でも、「知足(ちそく・知るを足る)」といって、自然の恵みを壊さないよう取り過ぎてはいけないよ。
そんな話をおばあちゃんやおじいちゃんが孫に伝え、またその子供達が自分達の孫に伝える・・。

 

人とも、世間とも、自然とも「和」して暮らすことを、大切にしていた日本。 現在とは一味も二味も違った暮らし方ですね。

 

先生は、感謝は最高の作法 おっしゃていました。
情報は毎日古くなっていくけれど、昔の知恵は錆びない。

 

 

それは、たくさんの苦難を乗り越えて、私たちに命をつないでくださったご先祖さまたちの、恥ずかしい思いや涙をのむような思い…

そんな名もない多くの方々が遺してくださった生きるためのエネルギー、気力そのものだから。
日本という空間で、現代という時間の中で、
今、生きている。生かされている。
一日一日、「いのちの根」に沢山の栄養と愛情を頂きながら。
だから、今日も手を合わせて・・
「いただきます。」
「ごちそうさまでした。」
🍚☺