冬の養生法〜その①正気について〜
日々是好日♡
マツオ十字堂薬局の薬剤師、西川 彩花(あやちゃん)です🌼
朝起きて思うのは・・
とにかく、寒い😨❄️!!
思わず、庭駆け回る♫のワンちゃんもこんな感じ。
ヌクヌクしてたいワン🐶
それもそのはず。
今は12月22日の冬至から、
一年で最も寒い1月20日の大寒の間の時期。
そんな今日と明日は、これからやってくる本格的な冬に備える為の、冬の養生法をご紹介したいと思いますっ❗️
その前に〜
昨日、自然治癒力とか正気が何とかって言ってませんでした?
That’s right!!
今日はその正気の説明から♪(で終わりますね、すみません笑)
正気とは、漢方用語で簡単に言うと、
自然界にあるエネルギーに対して、
人体が持つエネルギーです。
例えば、よく私の地元では、「寒いと風邪ひくで。あったこーしーやぁ。(暖かくしなよ)」
なんて言いますが、
風邪の直接的な原因は、寒さではありません。
微生物(80%から90%がウィルス、残りは細菌)が上気道に感染し、熱や咳、鼻水を引き起こします。
じゃあ、なんで寒い冬に風邪やインフルエンザが流行るの?
1つは、空気が乾燥するから。
ウイルスは乾燥した空気にさらされ蒸発すると、私たちの身の回りを浮遊しはじめるのです。
ノロウイルスも乾燥に強く、空気中を舞い集団感染の危険があります。12〜1月がピークになります。是非、こちらの記事も参考にして感染を防ぎましょう。(👉ウェザーニュース)
そして、2つめは
自分の身体が持つ、病気の原因に対する抵抗力が低下するから。
この抵抗力こそ、正気です。
漢方では、病気の原因の中でも
特に季節の変化に応じて移り変わる
自然のエネルギーを六気と言っています。
風・寒・暑・湿・燥・火の六つです。
これら六気は、地球上の生命が生長し、変化し、また一つの期間を終える過程に必要なエネルギーであり、
私達の身体に抵抗力、正気が満たされていれば、
本来悪さはしてきません。
つまり、病気にはならないのです。
しかし、身体の正気が弱まってしまうと、
上の図のように六淫の邪として、
我々の身体を攻撃して
病気の原因となるのです。
これを病邪といいます。
上の図のように、常に人の体の中では
正気vs病邪の攻防が
繰り広げられているのです。
漢方では、この病因を
季節ごとの六淫の特徴から
もしくは反対に、
病気になった時の症状から
体の中の正気と病邪の戦いの
舞台や、どちらが優勢か、どれくらいの勢いで今後変化、移動するか
などを分析して方剤を決めます。
更に、正気の強さはその人の持つ体質にも依存します。
例えば、
一口に寒さと言っても、その感じ方は人それぞれですね。
住み慣れた地域、体型や年齢によっても、異なるでしょう。
北海道の人と沖縄の人
痩せ型の人と筋肉ムキムキの人
子供とお年寄り
寒さへの抵抗力はそれぞれ異なります。
漢方は検査値などの客観的な統計的数値を元に判断しないので、
一人一人違う体質に合わせた処方を
提案出来ることが1番の魅力だと
私は感じています。
西洋医学的には、
自律神経
ホルモンバランス
免疫力
筋肉量
皮下脂肪
基礎代謝量
基礎体温
血流
などが異なってきます。
では、正気をパワーアップするためには何をどうすれば良いの??
それは、次回のお楽しみです笑。
今日も拙い私のブログをご覧になって頂き有難うございます💕
寒い夜には温灸もおススメですよ♪
Sweet dreams& Sleep tight💤