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イスとイヌの見分け方〜生命現象①遺伝と代謝〜

昨日、Googleのトップロゴに写っていた男性は、

 

ハー・ゴビンド・コラナ(Har Gobind Khorana)博士、分子生物学者。
パキスタン(当時はイギリス領)出身で
1922年の1月9日が誕生日でした。

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コラナ氏は、マーシャル・ニーレンバーグ氏と共に1968年、ノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

 

功績は、

遺伝暗号の翻訳とタンパク質合成の研究」について。

 

コラナ氏は、

 

A : アデニン

G : グアニン

C : シトシン

U : ウラシル

 

というRNAをつくる核酸塩基4種類のうち、3文字ずつの言葉であるコドン(AUG、GCCなど)が、人類だけでなく全ての生物に共通する遺伝暗号になっていることを明らかにしました。

 

このような生命現象を理解する為の鍵🗝を、偉大な研究者が発見してくれたおかげで

私達の命への理解がより深くなっていくのでしょう。

 

コラナさん、お誕生日おめでとうございます🎁😊

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さて、今日は少し難しいかもしれませんが、

とても大切なタンパク質のおはなしを

したいと思います。

 

その前に、

皆さんは『イスとイヌの見分け方』というきたやま ようこさんの絵本を読まれた事はありますか?

 

 

きたやまさんの絵本は、可愛らしいシンプルな絵と、子供から大人まで知的好奇心を刺激してくれる哲学的な内容がとても魅力的で世代を超えて愛されています。(👉official HP

 

 

当たり前のように区別しているイスとイヌですが、

 

きたやまさんによると

「きほんの かたち」が似ています。

 

イスの基本のかたちは、4本足。

そこに背があって、座がある。

 

イヌの基本のかたちも、4本足。

そこに背があって、尾がある。

 

そして、

「イスも イヌも いろいろな しゅるいが ある」

羽田空港に行くと、

お洒落な ベンチ ロッキングチェア スツールなど色んな椅子が置いてあります。

 

かたや犬も、

コーギーやダックスフンド、バーニー、芝犬など沢山の種類がありますね。

 

犬の肉球とイスのパッド

うたた寝している犬と畳んだ椅子

よくよく観察すると、どこか似ています。

 

では、何がちがい、なのでしょうか?

 

 

ひとつめ、

「 イヌは おやから うまれる。

イスは こうばで つくられる。」

 

犬は犬から生まれる。

しかし、椅子は椅子とは似てもつかない工場から作られる。

 

生命の特徴のひとつは、

生命は自分に似たものを生むこと。

自分に似たものから生まれることです。

 

 

これを「遺伝」といいます。

 

親の持っている遺伝子は子へ、一部コピーして受け継がれます。

 

では遺伝子とは何か。

 

これは、タンパク質の情報です。

 

コラナ氏が発見したコドンには、タンパク質がどのようなアミノ酸の並び方をして、体の中で働くのか暗号が秘められていたのですね。

 

コンピュータも情報を持っていますし、複製も出来ますが、このように実体化して働く事はありません。

 

コドンの発見は、より生命が生命らしい振る舞いをする秘密を見つけ出した、世紀の大発見だったのです。

 

 

ふたつめ、

「イヌは エサを たべる。

イスは エサを たべない。」

 

ワンちゃんはご飯を食べてうんちをして、呼吸をして、遊んで、眠ります。

 

かたや椅子は何かを取り込んだり、吐き出したりせず、ジッとしているだけ。

 

ご飯とは、つまり栄養

 

生命のつくる分子の中で最も多いのは水ですが、

 

その他には

①タンパク質

… 生命のすべての働きを担う高分子

②核酸

…情報が書かれた分子、DNAやRNA

③脂質

…細胞膜やエネルギーになる分子

④糖質

…エネルギーになる分子

⑤その他ビタミン、ミネラル

…タンパク質の働きを助ける補助分子

などの分子から成り立っています。

 

 

栄養を食べる、とは

自分達を構成しているこれらのタンパク質や核酸、脂質や糖質、ビタミンやミネラルと同じ種類のものを身体に取り込むことです。

 

それらを消化し、また構成し直す。

同時にエネルギーを作り、仕事をしたり、大好きな人達と遊んだり、疲れを取るために眠ったりする事が出来ます。

 

こうした生体内の反応を

代謝」といいます。

 

代謝に必要不可欠なのは、「酵素

つまりタンパク質です。

 

例えば、ご飯を食べると、体内で酵素の働きによって糖質がどんどん酸化と脱炭酸を起こし、最終的に水と二酸化炭素になります。

 

しかし、ご飯に火をつけて燃やすと、エネルギーは熱や光として発散してしまい再利用できなくなります。

 

熱や光を出さないようにエネルギーを取り出す特別な化学反応をしてくれているのが、酵素の働きなのです。

 

つまり、

遺伝も代謝も、タンパク質の働きが大きく関与しており、

生命はタンパク質レベルの反応の塊と言えるでしょう。

 

ただし、タンパク質は糖質や脂質と同じように貯蔵が出来ません。

 

なので、1日に必要な量は体重1kgあたり1g、わかりやすく言うと、毎食“片手手のひら一盛り”と覚えておきましょう(健康を維持するためには体重1kgあたり0.8〜1.0g、筋肉増加のためには1.4〜1.8gのたんぱく質摂取が必要です)。

 

 

運動×タンパク質の摂取は運動選手の基本ですが、ムキムキになるわけでなくとも、若々しい新陳代謝の良い体づくりには必要なステップなのです!

 

運動した後や美味しいお肉を食べた後って、目がキラキラしていますものね✨

 

きっと、生きてるッ❗️って実感がするのかもしれません笑。

 

今日は納豆?豆腐?鯵の干物?鳥わさ?豚の角煮?

親子丼?牛タン?ちょっとスペシャルにラムしゃぶ??(私の好みが入ってます笑)

 

毎回どんなタンパク質を食べようか考えるのも食の楽しみ方の一つですよ♫

 

次回は、遺伝と代謝を超えた、

もう一つ先の命のスイッチのおはなしです🌟

 

長くなりましたが、お付き合い下さり有難うございました。

明日も皆様にとって良い一日になりますように♡