発酵女子推奨☆甘酒
発酵女子こと、
マツオ十字堂薬局の薬剤師、西川 彩花(あやちゃん)です🌼
昔は、友達によく
ニンニク系女子とか
薬味大好き女子とか色々言われましたが、
発酵食品の良さをお伝えすべく、
今もこれからも私は発酵女子として生きていく決意であります❗️(決意表明)
先日の冬の養生ブログで、甘酒をご紹介したところ、
「飲んでみたいのだけど、どこのものが良いかわからない。」
との有り難いご質問を頂いたので、
今回は、甘酒のうんちくと、手軽に取り入れられる甘酒から本格派までを独自のセレクトで、ご紹介したいと思います♪
この白いふわふわは何か分かりますか?
一発でわかる方は、もう発酵女子・発酵男子のジェダイレベルです♫(西川調べ)
これは、糀(こうじ)です。
こうじは、米、麦、大豆などの穀類でつくりますが、
それらのこうじ全般を表す漢字として、現在では主に『麹』という字が使われています。
これは中国から伝わった漢字です。
もうひとつの『糀』という字は、
明治時代にできた国字(和製漢字)で、米糀のみを表します。
米 + 花 = 糀
米糀は、このふわふわした白い麹菌の菌糸が、蒸し米の表面を花のように覆って発酵したものだったのですね。
甘酒の原料には、
①米糀
②酒粕
の2種類があり、私のオススメは①米糀から作った甘酒です。
酒粕から作った甘酒にはアルコール分が含まれ、甘みを加える為に砂糖が入っていますが、米糀から作った甘酒はノンアルコールで、お米のでんぷんが発酵により分解された独特の甘みを感じられます。
砂糖は糖代謝や脂質代謝を助けるビタミンB群を消費してしまいますし、
お米が発酵して醸し出された甘みをせっかくならシンプルに味わいたいですよね♫
昔の中国では、政の席では、酒を交わすことが習慣的でした。
しかし、その頃、非常に才能のある高官がいたのですが、酒が飲めませんでした。
そのときの上位高官がアルコールの無い酒を用意させたのです。
これが甘酒の起源とされています。
その甘さが、入手が難しい砂糖の代わりに人気があり、日本に伝わってきました。
甘酒は、今ではもっぱらお正月などの寒い時期に飲まれることが多いですが、
江戸時代には、夏バテを防ぐ栄養ドリンクとして夏にもよく飲まれていました。
甘酒は飲む点滴と呼ばれるくらい、栄養が豊富です。
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、食物繊維、オリゴ糖、システイン、アルギニン、グルタミンなどのアミノ酸、ブドウ糖という、非常に沢山の種類の成分が含まれています。
発酵という過程を経ることで、お米の栄養がより吸収されやすい状態に分解されているため、ファスティング後の回復食や食欲のない時の栄養補給に理想的な食品です。
ブドウ糖は脳のエネルギーになるので、頭を使う受験生にもぴったりですね!
そして、
吸収が良いと太るのでは?
と思われる方がいらっしゃいますが、
甘酒には、糖代謝や脂質代謝を助ける酵素に必要なビタミンB群も豊富なんです。
私は朝起きて人肌くらいに温めたものをコップ一杯飲むのを習慣にしています♫
くれぐれも飲み過ぎには注意して下さいね!
そして、発酵食品の最大の魅力は、腸内環境を整えてくれる点です。
100,000,000,000,000。
私達1人1人の腸内にはこれだけの数の細菌がいると言われています。
私達の細胞より多いこれらの細菌を
腸内フローラ(お花畑みたいなので)
と言います。
甘酒に含まれる乳酸菌は、善玉菌を増やして悪玉菌を減らすので、腸内環境を整える働きがあります。
他にも腸内フローラのバランスを整える為に必要な、通称MAC(microbiota accessible carbohydrates)菌の餌になる食物繊維やオリゴ糖なども含まれています。
そして、腸絨毛を育てる大切なアミノ酸のグルタミンも。
神経細胞が張りめぐらされた腸は、第二の脳と言われ、健康に様々な影響を与える事がわかってきています。(詳しくは腸活セミナーで♡)
では、うんちくはこの辺で・・
最後にオススメ甘酒ベスト5をご紹介します❗️ジャジャン
5. 甘酒 プレーン・ かぼちゃ ( Kouji&ko)
伝統的な発酵を文化として継承しつつ、よりスタイリッシュに、豊かなおいしさを生み出していく、新たなスタイル「ヌーベル ハッコー(Nouvelle Hakkou)」をコンセプトにしています。
商品開発は、著名な発酵学者である小泉武夫氏によるアドバイスの下、有名レストランで料理長を歴任した大島今日シェフが担当。新宿高島屋で購入出来ます!
4. プラス糀 糀甘酒 (marukome)
コスパ重視でとにかく、有名なメーカーで試してみたいという方に!豆乳ブレンドは飲みやすくてお手軽ですよ♫
食育教育も行なっているマルコメさんは、体に優しい商品も沢山あります。
3. 自然栽培玄米甘酒 (マルカワみそ)
農薬も肥料も使用しない自然栽培の原料で仕込んだ玄米甘酒。マルカワみその蔵付き麹菌と地下水で仕込まれています。濃厚な味なので、季節のフルーツを摩り下ろしたものと混ぜても美味しいです♫
2. 甘酒+乳酸菌飲料 ちほまろ (高千穂ムラたび まろうど酒造)
日本神話の縁の地、高千穂神社の元宮・奥宮ではないかともいわれている秋元神社の御神水と同じ水源を使っていたり、民家のない標高600mの棚田で大切に育てられたお米を使用するこだわりぶりは、飲んで見れば分かります♡
プレーン・玄米・へべすの三種の味で飽きが来ません♫
個人的にはへべすが好き♡
こだわりやなどの自然食品店や、食品も扱うCosme kitchenで購入出来ます。
1. 明神甘酒 (天野屋)
1846年(弘化3年)創業創業当時から続く伝統の味。地下6mからの土室(むろ)より作り出される糀をもとに、手を加え生成し熟成を待って作り上げられます。
江戸の歌に「富士山に肩を並べるほど甘酒屋」と詠まれたほど当時から有名で、甘酒・納豆・味噌の発酵食品を170年近くに渡って製造・販売しています。
“生きている自然の甘味” を味わいたい本格派の方は、神田明神の老舗天野屋さんへ!
勿論、ご自身のお家で手作りも出来ますよ。出来立てを是非ご家庭で☺️
1.もち米を洗米した後、400mlの水を入れて30分、水浸させてから炊く。炊き上がったら、しゃもじで混ぜながら冷ましていく。
2.炊き上がったもち米を55~60度ぐらいまで冷ます。米糀(乾燥米こうじでも可)をバラバラにほぐしながら、炊飯器に入れる。
3.もち米とほぐした米糀をまんべんなく混ぜ合わせる。表面を平らにならした後、炊飯器に残りの水200mlを加える。
4.炊飯器の蓋は閉めずにぬれ布巾をかぶせ、保温スイッチをONにする。
5.ぬれ布巾をかぶせたまま7~10時間置く。糀がなじんできたらかき混ぜ、常温に戻し、器に移して冷蔵庫で保存する。
麹菌の酵素がお米のデンプン質を糖化させますが、酵素の最適な温度が60度なので、温度計でしっかりと計測をして70度以上にならないようにしましょう。
食べ物が体をつくる。
体と心は共にある。
そんな当たり前の事を忘れずに、今年も健やかな毎日を過ごしましょう🍀
I ❤️ japanese yogurt, Amazake!!