火を表す「心臓・小腸・血管・血流・脈・舌・毛・夏・熱・精神など」が力を持ちすぎる、力が偏る、度を超えやすくなる年です。自然界では、火事や噴火、干ばつ、温暖化、水不足などが起こりやすく、熱中症や脱水、様々な炎症疾患が激しくなる恐れがあります。

小腸が熱を持つことで下痢やお腹の症状、精神的には目つきや顔つき、顔色、気分が変わりやすく、憂いや不安、悲しみなどの症状も感じやすくなるかもしれません。ストレスに弱い方は要注意です❗️

また、五行説で火に相当する心（しん）は血を巡らす場所です。

心筋梗塞や狭心症、不整脈などの心臓疾患や、高血圧、出血、下血、血栓に伴うしびれや末梢神経症状、脳梗塞や脳内出血、大動脈解離や血管病などにも十分注意が必要です。舌への影響では味覚障害や舌炎、舌の違和感、口内炎など。

1年を通してその影響は続きますが、特に夏は要注意。火運は夏の気を主っているので、火運大過で熱症状がより一層激しくなります。
5月5日前後（立夏を過ぎる頃）～8月6日（夏の土用の終わり頃）にかけては、特に注意しましょう。

🌻夏の養生法🎐

①胃腸に負担をかけないように、冷たい飲み物・食べ物を沢山取って、内からの冷えを起こさないようにしましょう。また、夏は汗腺が開いているので、クーラーの風で外からも風・寒の邪が入りやすくなっています。冷えにより代謝が落ちると、身体に必要なエネルギーや血液がつくれず、熱ばかりこもって、「疲れやすい」「だるい」状態に。

水はけの悪いプラスチックの鉢に入れられた植物のように、根腐れして元氣が無くなってしまいます。

脾＝土づくりは身体づくりの要ですね♪

②朝気持ちよく起きられていますか？？夏は早起きをして活動的に過ごしましょう。軽くてもいいので運動によって、汗を必ず1日1回はかくようにしましょう！！

夏にしっかり陽気を発散させると、肺に熱がこもらず秋に咳をせずにすみますよ☆

③苦味は心を養います。緑黄色野菜や根菜類など苦味のものを利かせ、バランスの良い食事を。お菓子やジュース、甘いもの、添加物の多いもの、味の濃いもの、血に熱を持たせるもち米製品（せんべい、あられ、おもちなど）などは、食べ過ぎ注意です。